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資産運用をする時に、知っておきたい3つのポイント

 

 

  今回は資産運用、資産形成をされる時に抑えておいて頂きたいポイントを3つ

ご紹介していきます。それは、長期投資の有効性、資産のクラス分け、時間の分散

です。大手証券会社はもちろんのこと、投資する際の基本的な考え方になります

ので、ご存じの方は確認として、そうでない方は基礎知識として

ご理解してください。

 

①長期投資の有効性

  

 株式や投資信託は「ほったらかし」にしておくほど、複利効果が働いて莫大な

資産を築くための方法であるとよく言われます。それを実際に体現しているのが、

ウォーレンバフェット氏。株式投資を中心にして築きあげた個人資産総額が

約9兆円(2018年現在)これは、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツに次ぐ世界

3位。その彼が提唱しているのがこの長期投資です。「なぜ長期投資が有効な

のか?」を検証するために、次の表をご覧ください。

 

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   まず保有期間1年目では、リターンが最大47.5%、最小がー45.8%と上下に

大きく振れています。次に、保有期間5年目では、リターンが最大18.5%、最小が

ー7.3%徐々にリターンのばらつき減少していくのがわかります。さらに、

保有期間10年目では、リターンが最大12.0%、最小が2.8%とリターンのマイナス

がなくなるレベルまでその振れ幅がなくなっているのが分かります。株式を保有

していると日経平均が大幅に下落したから、株式を売却して損切りしなければい

けないと思う方は少し考え直した方が良いわけです。ただし、適正な株価で購入

しているかどうかが大切にはなりますが。

 

②資産のクラス分け 

  保有資産は分散して、資産をクラス分けにする。クラス分けというのは、資産

には株式、債券、投資信託、コモディティ、リート(不動産投資信託)などいろ

いろあります。以下の表は資産クラス別リターンです。

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 出典:JPモルガン証券 

 

 統計データ上、一つのカテゴリーはボラティリティー(変動幅)が上下しや

すい。なぜかというと、経済状況のトレンドによって大きく左右されるからです。

例えば、金融危機が起きた場合は、株式を売却して債券を購入する投資家がいて、

売りが売りを呼び株式の暴落を引き起こしたりします。この場合、資産がこの

世の中でなくなるのではなく、循環しているので、資産を安全な資産へ移し換え

る行動をとる人が増えます。

 過去12年間の資産クラス別リターンの平均をグラフ化すると、下のグラフの

ようになりました。

 

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 10%以上を記録している資産が10資産中半分を占めていますので、2008年の

リーマンショック以降は経済状況が好調であるといえます。年8%以上のリター

ンが出る商品が一般的だと言われています。

 ここで注目して頂きたいのは、ここでは「資産のクラス分け」がテーマで

したので、株式、不動産、債券などに分散しているバランス型といわれる商品が

8.4%のリターンを出している点です。バランス型の商品はリスクも伴うリターン

の高い商品と安全性の高い債券などの商品を組み合わせているので、リターンは

安定します。

 保有資産は「資産のクラス分け」にして購入するということを抑えておきましょう。

 

③時間の分散  ドルコスト平均法

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  最後はドルコスト平均法です。ドルコスト平均法とはカンタンに言いますと、

一度に投資するのではなく、時間を分散して投資した方が購入の平均単価を

抑えることができるという方法です。結果として、同じ金額を投資した場合に

総額で多くの商品数が購入できます。

 具体的には、2018年〜2021年の4年間で2018年に一括で4万円分購入した

場合と毎年1万円ずつ購入した場合を比較してみます。ただし、1口単位でしか

購入できないと仮定します。

【2018年に一括購入した場合】

4万円購入するので、2018年は1口7,000円なので、5口購入できます。

【毎年に1万円ずつ購入した場合】

2018年は7,000円なので1口、2019年は3,000円なので3口、

2020年は5,000円なので2口、2021年は8,000円なので1口。

合計で7口購入できます。

 結果として、毎年1万円ずつ購入した場合の方が、一括購入した場合に比べ

2口多く購入することができました。購入のタイミングを分散することで

基準価格が低い時に多くの口数を購入できるためです。

④まとめ

 以上、長期投資の有効性資産のクラス分け時間の分散と3つのポイントをご

紹介してきました。特に投資信託の商品を購入される場合はこの3つのポイントを

理解した上で慎重に購入して頂きたいと思います。